ここ数年、「人生100年時代」や「STEAM教育」という言葉だけが、ひとり歩きしているように感じるときがありました。
新しいものにすぐ飛びつきたくなる私のような人種は、「これからの時代はプログラミングだ!」と焦って教材の一つでも買い与えたくなるけれど、
親が本質的なところを理解していないと、結局子どもも充分に活用しきれないよなぁ。。
と自分にヒヤヒヤしていたのです。
落合陽一さんの本を読んでみた
そこで、
「なぜ学び続けなくてはならないの?」
「なぜSTEAM教育が重要なの?」
ということが説かれた本を読みました。
今をときめく落合さんの教育本!ということで、だいぶ前に話題になっていたものです。
長いタイトルですが、それ自体に惹かれた方も多いはず。(私です)
イラストが、あのカナヘイさんでした!(昭和世代にはわかる)
第1章で心に残ったことメモ①
具体的に心に残ったのは、
「プログラミングは大事だけれど、あくまで1つのツールであって、目的化しない」
という部分。
それよりも数学や物理、アート、哲学など、普遍的な学問に力を入れて学ぶことが大事だそう。
プログラミングの内容は10年も経てばガラリと変わるとか。幼児期は、詳しいコードの習得に時間を費やすよりも、コードを作るための論理的な思考力を鍛えた方が良いと書かれていました。
スマホについてよく言われる「スマホをただ使う側(消費者)ではなく、作る側になれ」という言葉と本質的に同じですね。
もちろん、ひたすらデジタルから切り離せばいい!というハナシではありません。
台湾のオードリー・タン氏も幼少期からパソコンを触っていたそうですし・・
今流行りの「マイクラ」もとても興味があります!^^
第1章で心に残ったことメモ②
もう一つは、
子育てで大事なのは親の「佇まい」である
という部分です。
社会や文化のために何ができるか、親自身考え続けること。
そういう姿勢、つまり生き方が、「家庭の文化」として子供に受け継がれていくと。
なんだかとても恥ずかしくなりました。
目先の子どもの成績の上がり下がりよりも、
親の「社会への眼差し」の方が長期的に子どもの人生に長く影響するよなぁ、と。
自分自身を思い返しても、親の仕事や他者との関わり方を、子どもはよ〜く見ていると思います。
とは言っても私自身、子どもの小さな悩みにも右往左往したり、スーパーの野菜の物価上昇に一喜一憂する庶民なので(笑)、「佇まい」なんて表現は少し尻込みしますが、
それでも、私自身、もういい歳です。
もう少し目線を上げて、社会にどんな影響を与えられるか(大小ではなく、good impactかどうか)、考えていかなければ、、、と自省しました。
***
ほかにも、
・幼児教育や英語はいつから始めればよい?
・人生100年時代を生き残るには?
・言語、物理、数学、アートの学び方の実践例
など、子どもとの接し方のヒントになりそうなことが書かれていましたよ。
第2章は落合さんのプライベート紹介
本の第2章には、落合さんの幼少期や、自身の子育てについても書かれていて、第1章よりだいぶ読みやすかったです。
週6日間、習い事をしていたとか、幼稚園時代は祖母が昼食時に連れ出しに来て(!)シーフードピラフばかり食べていたとか、
具体的なエピソードとしてはマネしづらいですが(汗)、どのように「落合陽一」さんが育まれてきたか分かるので、第2章だけ読んでも興味深いです。
それにしても、時代の最先端をゆく落合さんの奥方ってどんな方なんだろう・・?きっと落合さんは忙しいので、普段はワンオペなんだろうか?
なーんて想像も主婦目線でしてしまった読書時間でした(余計なお世話すぎますね)。
コロナ前に書かれた本ですが、特に問題なく参考になる本だと思いますし、
「新しい教育ってなんだろう?」と思われる方にオススメの本です。
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